え~、夏バテ気味ですが、8月10日(土)の会社のコンペの幹事をしてまして、
そろそろ組み合わせ&賞品を考えてるワシです。

どうでもいいんですが、凝り性のところもあって「ゴルフの起源(ルーツ)」をワシ流にまとめてみました。



①スコットランド説(14世紀~15世紀)

リンクスで羊飼いの牧童たちが杖で石をうさぎの穴に入れる遊びから進化したという説。(スコットランドの古語goff、gowfが語源)

イギリスの古都グロースター市に1350年に設立された
グロースター寺院のステンドグラスにある有名な古代ゴルファー像。
古代ゴルファー
文献ではスコットランドで1457年に最初のゴルフ禁止令が出ているので、15世紀にはゴルフというゲームがかなり流行っていたことがわかるのだが、その後18世紀になるまで歴史文献の中からゴルフの記述が消えている。

②古代ローマ説(紀元前説)

紀元80年,ローマ帝国のユリウス・アグリコラ将軍(クラウディウス・アルピヌス将軍)がスコットランドを征服したとき,羽毛をつめた革製のボールを木杖で打つパガニカ(paganica)という球戯を行い、3世紀にわたるローマ軍の長期占領中に土着してゴルフになったという説である。(ラテン語のglobeが語源)

「ピラマレウス Pilamaleus」(ローマ時代前期) ピラ・パガニカ(Pila Paganica)
ピラマレウスラテン語と英語表記の違いか?


③オランダ説(11~14世紀)

オランダに発祥したヘットコルベンという球技からゴルフの原型が生まれ、それが船乗りや貿易商によって、スコットランドに持ち込まれたという説。(オランダ語のcalf、kolfが語源)

「コルベン Kolven(Het Kolven)」 (オランダで17世紀(16~18世紀))
コルペン

オランダで17世紀(16~18世紀)にかけて最も流行し、夏は陸上、冬は凍結した河の上で行われボールを転がして柱標に当てる競技でルールと用語の多くがゴルフと共通しています。
またスコットランドの貴族がオランダからボールを購入した記録も残っているので有力説です。

「ゴルフ千年」―タイガー・ウッズまで (中公新書ラクレ)「ゴルフ千年」―タイガー・ウッズまで (中公新書ラクレ)
(2002/04)
大塚 和徳

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この本では、ゴルフのルーツは1066年ノルマン・コンケスト以前のフランドル(今のベルギーを中心にオランダ南部とフランス北部)がイングランドを攻め、勝利の報奨としてスコットランドに定着。それがゴルフがスコットランドで始まったルーツということで、ホッケーに似たコルペンに親しんできたオランダ説をとっています。

④フランス説(11~13世紀)

井山登志夫「ゴルフのルーツを探る」によると
ゴルフのルーツを探るゴルフのルーツを探る
(2007/11)
井山 登志夫

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この本では丁寧に史実から想像・仮説を排除しゴルフのルーツの足跡を探求した結果、<1244年フランスのクロス⇒1360年ベルギーのコルベン⇒
1387年オランダのコルフ(コルペン)⇒1412年スコットランドのゴルフ>

という文献・絵画における初登場を細かく探求し、
その当時の文化交流・生活エリアなどの裏付け得て、「近代ゴルフのルーツはフランスのクロス」という説をとっている。

ただ、JGAゴルフミュージアムによると、

「ペルメル Pell Mell」(ベルギー)
ペルメル

「ジュードマーユ(jeu de mail)/パーユマーユ」(南フランス)
ジュードマーユ

「ショール Chole、Choulle、Soule」(1353年)
ベルギー、フランス クロスカントリーゲーム。
ショール

ヨーロッパ各地では上記のぺルメル球戯が色々あってPall mall(イタリア)・jeu de mail(フランス)・Cambuca(イングランド)と呼ばれ、井山さんのいう「クロス」はこのChole(フランダース地方)やSoule(フランス北部)の別称でしょう。

⑤中国説(10世紀)

中国ではゴルフに似たゲームを「捶丸(ツイワン)」と呼び、943年刊行の南唐の史書に現れ、この「捶丸」のルールブックである「源経」という書は1285年に刊行され、「源経」の復刻版である「丸経」が北京図書館に残っていてルールの完成度・クラブ等は本場スコットランドの負けない成熟度です。(中国ゴルフ協会と故宮博物院などの研究チームは北宋12世紀説発表)

tuiwan

この説は夏坂健さんの本「ゴルファーを笑え」に書かれています。

ゴルファーを笑え! (新潮文庫)ゴルファーを笑え! (新潮文庫)
(1997/03)
夏坂 健

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中国甘粛省にある西北師範大の体育学部教授凌洪齢氏の説では、西暦943年に刊行された南唐の史書の中に「捶丸」(スイワン)として登場し元代に描かれた「捶丸図壁画」と明代に描かれた「宣宗行楽図」に2人のキャディ?と22本のクラブが描かれています。*夏坂氏はスイワン表示

⑥珍説(笑)

民明書房刊「スポーツ起源異聞」による中国説の珍説で、ゴルフの発祥はイギリスではなく、中国の宋家二代 「呉竜府」(ご りゅうふ) が編み出した 「纒がい狙振弾」であるという説。

「纏ガイ狙振弾(てんがいそしんだん)」 
棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義。

 「この技の創始者 宋家二代 呉 竜府(ご りゅうふ)は
 正確無比の打球で敵をことごとく倒したという。

 この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は
 運動力学的観点からいっても弾の飛距離・威力・正確さを
 得るために最も効果的であることが証明されている。

 ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが 
 最近では前出の創始者 呉 竜府の名前でもわかるとおり 
 中国がその起源であるという説が支配的である。」

               民明書房刊「スポーツ起源異聞」より

goryufu_20130726112039.jpg

この説に関してはワシも「魁!!男塾」完結とゴルフのルーツ「呉竜府」で 書いたが、これはギャグとして知っておいても良い説です。(笑)

まっ、今回のまとめではこの「呉竜府」のことをもう一度書きたかったためと言っても過言ではない。(笑)

また日本でも奈良朝(668~773年)の「たぎゅう(打毬)」もゴルフのようなものです。
ボールは木製毬子、クラブは木製毬杖春日大社、正倉院に雅楽(打毬楽)として伝わっています。


このように世界各地で古くからゴルフに似た棒で石を打つというような遊びは行われていて、ドーバー海峡をはさんだスコットランドやフランス・ベルギー・オランダはこの遊びで交流があったと考えるのが自然。

ドーバー海峡をはさんだスコットランドやフランス・ベルギー・オランダは昔から交流があり、フランドル地方(今のベルギーを中心にオランダ南部とフランス北部)から生まれたゴルフに似たゲームが、スコットランドに伝わり根付き、頑固者で熱中しやすく皮肉好きで賭け好きな騎士道のスコットランド人が、きちんとルールを成文化し成熟させ、我々が知る今の形のゴルフを作ったと考えますな。

結論はゴルフの元になったものの起源はフランドル地方で、ゴルフの起源がスコットランドと言えます。

そして、この棒とボールで遊ぶスポーツからドーバー海峡を挟んでゴルフと同じくホッケー&アイスホッケー、ポロ、クロッケーなどと分家発展したものと考えられるわけです。


最後にまとめとして夏坂健さん訳の「ゴルフ大全」のダン・ジェンキンスのエッセイから抜粋すると、

ゴルフ大全―発祥から現代までの名スピリッツ100選ゴルフ大全―発祥から現代までの名スピリッツ100選
(1998/04)
マイケル ホッブス、 他

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「スコットランドで羊飼いが杖で飛ばした小石が動物の穴にスポッと飛び込んだのがゴルフの誕生と言ってしまえば、パガニカで遊んだローマ人が怒るかもしれない。
 また14世紀にはホッケーに似たコルペンに親しんできたオランダ人だって黙っていないだろう。フランス人にも言い分があり、連中は昔からジュ・ド・マーユと名づけたゴルフもどきゲームに夢中だったし、中国人にしても1000年も前からゴルフ(捶丸ツイワン)に切磋琢磨してきたと言うだろう。
 しかし、それはゴルフこそスコットランド人のゲームであり、海と陸の接点、リンクスランドがあったからこそ自然に誕生したのである。」


世にゴルフに似たようなゲームは数あれど、何もすることのない風強く荒涼たるリンクスで、頑固者で熱中しやすく皮肉好きで賭け好きな騎士道のスコットランドだからこそゴルフが生まれ繁栄していったのは間違いないと思います。


:追記
その他ゴルフ韓国起源説もありました。が、珍説で信憑性はないです。(笑)


韓国起源説は韓国No2の新聞社である
中央日報2005年8月22日付日本語電子版で「ゴルフ朝鮮起源説」にあり、

「韓国選手のゴルフの腕がいいのは偶然ではないようだ。
(それは)朝鮮初期からゴルフの試合があったからだ。
韓国初のゴルフ選手と記録されるのはまさに世宗(セジョン)大王(1397~1450)。
世宗大王は今のゴルフとほとんど違いのない「歩行撃毬」を楽しんだ。
芝に穴をあけて旗竿をさし、そこに棒で叩いて球を入れた。
穴に球が入れば得点となる。これは20日KBS2TV『スポンジ』で放送された。」とのこと。


スコットランドで生まれた「ゴルフ」に繋がる歴史的資料・道具、また道中での変遷の痕跡がない場合は起源(ルーツ)にはなりえませんな。
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コメント

Re: さすが!

アニカ姐さん、この記事、
読みたいゴルフがなくなって困っているのがバレバレな記事でしょ?(笑)

3か月弱ラウンドしてないと、なかなかゴルフのネタがなくてね。

いつかリンクス行きたいけど、スマホの翻訳アプリがあれば英語大丈夫ですかね?

姐さん、治療とリハビリ頑張って下さい。
大丈夫治りますよ。私も4カ月入院したけど今は常人と変わらんですから。

URL | dell92 ID:-

さすが!

たくさんのゴルフに関する文献を読み漁ってきた?(笑)dell92さんらしい記事ですね♪
単細胞の姐さは英国発祥説をこれっぽっちも疑わなかったけど、
いやはや東西そこかしこにそのルーツは見い出せるものなのね。
多くの画像と本の紹介で面白く拝読m(__)m

スコットランド人の諦めることを知らない粘着気質が
ゴルフを今日のような複雑で難解なルールとマナーを求めるゲームに進化させたのかもしれないわね。

いつか英国リンクスでラウンドしたろ〜(笑)

URL | ひか姐 ID:-

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