以前から書いてるが、ずっと腹の調子が悪くて気持ちが優れないんだよねぇ。
土曜は休日出勤したが、日曜日は暑いのもあって外に一歩も出ず、SMAPや黒田官兵衛を見たりしてたな。

え~ある新刊ゴルフ本を読んだんだけど、大物なんで書評がまとまらず書きそびれているんで、気分直しのため読み直した懐かしの夏坂本の書評です。

そういえばここ数年夏坂健さんの本を読んだとかいう書評をお見かけすることも少なくなったな。
亡くなられて14年も経ち新しい本も出ることなくなったので仕方なくて少し寂しい思いがありますが、ゴルフ人口の減少・高齢化で確かに「読むゴルフ」の人口は減ったからかなと思います。

地球ゴルフ倶楽部地球ゴルフ倶楽部
(1994/05)
夏坂 健

商品詳細を見る
        新潮社刊 1994年5月

<内容>
「大地に刻み込まれた歓喜と痛恨の球跡をたどり、魔性のゲームの真髄に迫る世界有数のエッセイ。
もしゴルフがスコアだけのゲームだとしたら、約540年も人々を魅了し続けることは不可能だっただろう。大地に刻み込まれた歓喜と痛恨の球跡をたどり、魔性のゲームの真髄に迫るエッセイ。読んで味わう、至上のゴルフ。」

今更ですが「読むゴルフ」の第一人者 夏坂健さんのご紹介を
健さん

詳しいサイトとして
・ボギー・ジョーンズ氏のよる夏坂健氏敬愛サイト地球ゴルフ倶楽部 
・老アマゴルファーの力作である讃・夏坂健の部屋  があります。

夏坂健さんのプロフィール by「讃・夏坂健の部屋」
『1936年(昭和11年)横浜生まれ。 作家、翻訳家。
「サンデー毎日」「ゴルフダイジェスト」「日本経済新聞」をはじめ、多くの新聞、雑誌に洒脱なゴルフエッセイを連載。そのエスプリ(精神・機知)に満ちた文章は多くの読者を魅了し、高い人気を博している。
ある新聞は、彼の世界を次のように紹介した。
『ゴルファーには二種類しか存在しない。すなわち夏坂健の本を読むか読まないか。つまり知性的か非知性的か、彼の本はバロメーターとされる』
毎年フランスで開催される「ゴルフ・サミット」に、アジアからただ一人招聘され、海外の雑誌にも寄稿している。年に何度もスコットランドをはじめ諸外国を訪れ、収集した膨大な資料をもとに、「読むゴルフ」の愉しみを日本人に伝え続けた。2000年1月逝去。 享年65。 最盛期のハンディ2。』



ご存知夏坂健さんの、文字通りの「夏さ書けん」の時期にまだ書評を書いていなかったゴルフ本を改めて読みました。

この「地球ゴルフ倶楽部」は単行本が1994年で文庫版1998年4月に出版されており、読んでてゴルフの良さを改めて再認識させてくれる心地よさは夏坂節と言われる所以です。
ただよく考えてみれば出版からもう20年も経ったのか?時の流れは早いね。

え~ワシのこのゴルフ本書評コーナーでは夏坂本を一番多く書籍紹介していて調べたら合計30冊以上紹介してました。(笑)

この本の解説の高橋三千綱さんは「夏坂健さんの文章には書き出しに味がある」いう表現で、その語り口を絶賛していますが、本当に夏坂さんの文章は名人の落語を聞いてるようで、まず枕(前フリ)があり、そこから次第に本題のゴルフに憑りつかれた人間模様に入っていく語り口が絶妙です。

この本でも他の本に収録された作品もありますが、そのユーモア溢れた語り口で愛すべきゴルファー達の人生模様を描いてます。

「1922年アイリッシュオープンで5番アイアン1本だけで3位になったH・B」や「珍名のションベンとお尻の対決」・「浮気者はパットが下手でござる」とか、「グローブ、キャディバッグ、シューズの由来」や「友人との最後のプレーを語った喜びの日々、泡沫の夢」などなど笑わせてくれてジーンとくるゴルフのお話がいっぱいですね。

あとがきに夏坂さんが書いていたのが、
「もしゴルフがスコアだけのゲームだとしたら、記録に残るだけでも約540年の長きにわたってかくも人々を魅了し続けることは不可能だったと思う。なぜ人はゴルフに熱中するのか、その答えを求めて資料漁りの旅を続けているうちに、いつしか私は花咲き乱れる楽園の中に立っていた。
ここに収録した多くの挿話一つ一つが、私の求めていた答えなのである。ゴルフの素晴らしい世界にお誘いできた私は本当に果報者、ご愛読に心から感謝申し上げます。」

ただ以前どこかの評にあったのだけど、夏坂さんは英国等の図書館などで原書を読み調べたとか書籍を取り寄せた等の記述があるが、「夏坂さんの話には引用・参考文献名の記述がない(少ない)。」という指摘があって、マナー的にどうなんでしょう?と言われてて、確かにそういう面もあるとは思います。

しかし、なにかのネタ本も多数お持ちではないかと思うのだけど、夏坂作品は原書からのエピソードに夏坂流のエスプリとユーモアで香辛料を加え料理した、いわば夏坂流オリジナルのゴルフ話で別物だからと思いますね。

ゴルフ週刊誌等に連載していたので、たまに筆が滑ってゴルフ史実に忠実ではないエピソードもあったりして、昔からの権威派には売文家風情が適当なこと書きやがって!との批判もありましたが、庶民(大多数の日本人)には人気で、今では「読むゴルフ」と言えば夏坂健さんとの評価が確立してますね。

そしてこのゴルフ本と同じ名前で同じ1994年に誕生した、夏坂健さんを敬愛する「地球ゴルフ倶楽部」という愛読者たちが集まったゴルフコミュニティもあります。
確かスコットランドのゴルフ好きのグループと日英ゴルフ対決をした、夏坂さんの考えに共感し若手有志が中心メンバーだったと記憶してますが。

久しぶりに夏坂健さんのゴルフ本を読みましたが、夏坂さんのゴルフに対する愛情を改めて感じられて、やっぱゴルフはいいですね。ゴルフの良さを感じさせてくれるのが夏坂本です。

え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★★★です。(満点は★五つ)
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