え~次のゴルフ本の書評は、純粋なゴルフ本ではないが、
劇画原作界の巨人小池一夫さんの40年の生き様を描いた本のKindle版です。

このペースで行けば、このゴルフ本書評コーナーも、
ひょっとして今年中に目標の500回行くかもね?(ゴルフは全然してないけどねww)

狼の夜話 俺、劇画、40年狼の夜話 俺、劇画、40年
(2014/09/27)
小池一夫

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ゴマブックス  2014年9月

<内容>
「漫画の原作者としてこれまで40年以上に渡り、多くのヒット作を世に送り出してきた、小池一夫氏自身によるこれまでの劇画、そして漫画界の歴史を語っているのがこの「狼の夜話」だ。
 その多くは、小池一夫氏がこれまでにかかわってきた作品の裏側にある誕生秘話や苦労話、さらには笑えるような話からスピリチュアルな話、そして忘れてはならない「あの」キャラクターの誕生秘話。さらに、さまざまな著名人との数々のエピソードなど、まで、とにかく小池一夫氏自身が語る、「自伝的」な興味深いのエピソードが満載!
 そのほか、これまでの「昔話」だけでなく、これからの漫画やコミック、それを含めたソーシャルメディア全体への提案も語られているのである。
 この一冊に、小池一夫氏の劇画に関わってきたこれまでの40年がすべて詰め込まれているのである。」

<目次>
第一章 「先生」と「大兄」
1 手塚治虫先生の質問、2 劇画の師、さいとう・たかを先生
3 梶原一騎さんからの怒りの電話、 4 時代劇の師・山手樹一郎先生

第二章 いくとせ、ふるさと
1 文と武と、2 石炭列車のマドンナ
3 いくとせ、ふるさと、4 下駄を履くまで、5 映画と万年筆

第三章 漫画×劇画大戦争
1 「漫画=キャラクター」、2 「緒塚敬吾」と「小池一雄」
3 「友情の舟」スタジオ・シップ、4 漫画×劇画大戦争

第四章 狼の夜話(よばなし)
1 『子連れ狼』誕生秘話、2 子連れ狼とメディアミックス
3 若山富三郎さんのトンボ返り、4 国境を越える大ヒット
5 作詞家 「小池一雄」、6 百八竜からの招待状

第五章 起きて半畳、寝て一畳
1 お狐様の葉っぱ、2 伯耆大山でのできごと
3 改名の秘密、4 小池一夫イン・スピリチュアル
5 神様の試練、6 起きて半畳、寝て一畳

第六章 俺、劇画、40年
1 劇画村塾 、2 タイトルは楽し
3 『アルバ』創刊 、4 思い出の旅
5 大学教育とキャラクター理論、6 世界へ、そして未来へ   解説 竹内清訓



これは劇画界の第一人者小池一夫さんが40年にわたる漫画原作人生の思い出を語った本です。

この本は小池さんのブログで月一書かれていたエッセイを、2012年11月小池書院で単行本したものを電子書籍化したもので、自叙伝といってもいいですが、今の時代は電子書籍でしょ?って感じで、最近小池さんの出す本はほとんど電子版のみです。

読者ターゲットを考えれば中高年なんで本来なら単行本なんですが、Kindle層にも手を伸ばしたというところですかな。

しかし、KindleリーダーもiPadも持っていないワシはスマホで読んだわけですが、
意外にスムースに読めましたな。ただオッサンで老眼のためメガネを外してですが。(笑)

コミック原作の40年を語っていますが、これはそのままコミック界の歴史でもあり各時代を象徴する実話で、今考えるとこれはもう懐かしい昔話になっており、戦後のブームをすべて作ってきた団塊の時代が終わり改めて時代が変わった気がしましたね。

ワシは約4年ほど前にこのブログで「拝啓 小池一夫先生 いかがお過ごしでしょうか?」に書いてますが、

小池さんの作品でお気に入りを列挙すると、子連れ狼(小島剛夕)、御用牙(神田たけ志)、首斬り朝(小島剛夕)、I・飢男(アイウエオボーイ)(池上遼一/松久鷹人)、下苅り半次郎(神江里見)、実験人形ダミーオスカー(叶精作)、半蔵の門(小島剛夕)、魔物語愛しのベティ(叶精作)、乾いて候(小島剛夕)、アクションシルクロード孫悟空(小島剛夕)、BROTHERS(叶精作)、クライングフリーマン(池上遼一)、オークション・ハウス(叶精作)、花縄(森秀樹)、新・子連れ狼(森秀樹)などワシのお気に入りのコミックが山ほどあり、間違いなく漫画原作界の巨人でした。

小池さんは時代小説家山手樹一郎(桃太郎侍、遠山の金さん他)の弟子だったために、特に歴史、時代、武士物は非常に詳しくて、ワシは若い時代に何冊も読みふけり、そのスケールの壮大さやストーリー性にひき込まれていましたな。

1970年 「子連れ狼」連載開始、1972年スタジオ・シップ・(株)小池書院、1977年「小池一夫劇画村塾」開設、1987年ゴルフ雑誌「ALBA TROSS-VIEW」を創刊という小池さんの実績の大きな流れの中で、

ゴルフ物も数多く手がけられており、紅い芝生(あかいグリーン)、ダット君、明日カップ・イン、田舎の電報(トラブル3ちゃん)、小池一夫のシビ・ゴルフ、キンゾーの上ってなンボ!、新上ってなンボ!! 太一よ泣くな、クロマティー・ハラショー、明日があるぞ!! かぐや姫、飛ばしてなンボ!! 猛がチャージ、勝ってなンボ!! ぶっちぎり、グリーンジャケット -打狼-、新々上ってなンボ!! 太一よ泣くなetcのゴルフコミックを出されています。

この本にはゴルフに関する話はあまり多くなかったですが、「上ってなンボ」や「アルバトロス・ビュー」などの誕生秘話や、リー・トレビノにうそのパッティングスタイル教えてもらったがよく入った話や、チチ・ロドリゲスにブレーキボールを打つ秘訣を聞いた時に「毎日40年間1日百発打ち続けたら打てる(笑)」を言われたエピソードなど披露してますな。

ゴルフ物の代表作は約25年続いた「上ってなンボ!!(画/叶精作)」シリーズで、
ワシも以下のようにここで色々書いてきた好きな作品だったんですけどねえ、、、、

「キンゾーの上ってなンボ!」 週刊サンケイ 1984/8~1986/12
「新上ってなンボ!! 太一よ泣くな」 アルバトロス・ビュー 1987/4~2004/1
「新々上ってなンボ!! 太一よ泣くな」 アルバトロス・ ビュー  2004/1~2009/10

新々上ってなンボ!!太一よ泣くな 12 (キングシリーズ)新々上ってなンボ!!太一よ泣くな 12 (キングシリーズ)
(2009/12/21)
小池 一夫

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このシリーズのラストの違和感は、そりゃ小池さんのゴタゴタがあっての打ち切りだから仕方ないわな。

そしてゴルフ以外にはさいとう・たかを&梶原一騎との関係や、手塚治虫を中心とする「トキワ荘」グループの漫画と劇画界の戦争を仲裁したのは石ノ森さんで、その後は仲良くコミック界になったことや、

名作「子連れ狼」が生まれたのは飲み屋で編集長と小島剛夕さんと時代劇やりたいって話になり、3歳の童子を連れて旅をする浪人の物語ができて、公儀介錯人とか柳生の設定は話が数話済んでの後付けだったことや、映画版の拝一刀役若山富三郎がテレビ版での萬屋錦之介になかなかウンと言わなかった話、そして「クライング・フリーマン」で本物の香港のギャング組織百八竜からお礼の接待を受けた話など、あの時代を知る者にはなかなか面白い話ばかり。

そして後半は劇画村塾や大阪芸大で教えた持論の「キャラクター論」であり、日本のコミックの未来など大御所として提言しています。

ほんまこれは60歳以上のオジサン達が買いそうな気がしますが、ブログに書いていたから内容が少し軽くて、もう少し突っ込めた話もありそうですが、晩年小池一夫さんも色々ゴタゴタがあったみたいで、

え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★★です。(満点は★五つ)

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