ほぼ年末の仕事も終わり、明日18日(金)の夜は部署の忘年会、19日(土)は息子カップルと食事会、
22日(火)は全社忘年会と、先週から様変わりして、もうお気楽モードですわ。(笑)

え~次のゴルフ本コーナーは、珍しい「ゴルフミステリー小説」の書評です。
ただP数が大物な上に、ミステリは一気に読まないと面白くないので、読み始めるまでに少し時間がかかった本です。

ワシは技術的な本より、こういう読み物的なゴルフ本を読みたかったんだな。

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救済のゲーム  河合 莞爾 (著)
新潮社刊 2015年6月

<内容>
「世にも美しい場所で、世にも陰惨な殺人は起きた! 奇想と感動のミステリー。全米オープンの18番ホールで、ピンフラッグに串刺しとなった死体が発見された。その姿は、インディアン虐殺にまつわる不吉な伝承「神の木の祟り」そっくりだった。痕跡を残さず消えた犯人、連続する串刺し事件……。天才プロゴルファーが、ついに辿りついた切なすぎる真相とは。ゴルファーたちの名誉と誇りが輝きを放つ傑作。」

<著者略歴/河合莞爾>
「熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒業。2012年、第32回横溝正史ミステリ大賞を『デッドマン』で受賞しデビュー。受賞作は綾辻行人氏に激賞される。他に、『ドラゴンフライ』『ダンデライオン』『デビル・イン・ヘブン』『粗忽長屋の殺人』などがある。強烈なキャラクター造形力と企みに満ちた謎で読者をつかんで離さない実力派。」





ワシは作者のこと知らんかったけど、結構ミステリ界じゃ有名で人気みたいですな。

ただ以前「ゴルフミステリー小説のまとめ」 にも書いたが、
ゴルフミステリ小説は案外少なくて、ワシが読んだだけでも国内外合わせても約25作品ほど。
そして、これはという面白いゴルフミステリー作品はほどんどないと言っていい。

この本の書評は意外に多くあって、なお評価も高いので読んでみようとしたが、なんと!縦組み2段の359Pというボリューム。
無難に前後編に分けず、なんとか1冊で収めたかったんだろうとは推察しますが、読み始めるのに少し決心が要りましたな。

ただテンポがよくて、意を決して読み始めると、なんとか一気に3時間ほどで読み終えましたな。

プロローグは1851年のアメリカ先住民惨殺と、その不吉な伝承「神の木の祟り」の話。
そしてプロローグの2は1974年アルコール中毒の父親とけんかしキャディになろうと家を出たトニー。

そして次の物語は、「ゴルフの神に愛された男」ゴルフ界のスーパースターであるニック・ロビンソン54歳が、そのトニーをキャディにして、全米プロゴルフで最終日最終組トップのまま、その18番ホールのいわくつきの「不吉な伝承神の木」にティーショットを打ち込む。ここで勝てばツアー通算82勝になり12年ぶりの優勝 メジャー最多勝、最年長優勝の記録を更新できる最後のチャンス。

まっその後の話は、ミステリーなんで詳しく解説する気はないけど、
その翌年、そのホーリー・パインヒル・ゴルフコースで昨年の全米プロに続き全米オープンが開催され、
そこに主人公コンビである日系三世のプロゴルファーのジャックとキャディのティムがやってくる。

ジャックはハーバード大を主席で卒業した進化心理学の専門家であり ゴルフを始めて1年で下部ツアーに参加、そして全米オープン最終予選を首位通過した天才プロゴルファー。
そしてドライバーイップスでプロゴルファーを諦めつつあった単純なティムが、ゴルフスイングの真理を教えてもらう約束でキャディになった元気でコミカルな若手コンビ。

ジャックは全ホールイーグル狙いのアグレッシブで型破りなプレースタイル。(笑)

併設の豪華ホテルに到着の月曜日の練習日に、さっそく崇拝するニックと同じ攻め方を18番でして、違和感を覚える。
そして火曜日朝に18番ホールでピンに串刺しになった黒焦げの死体が見つかる。
そこに冷静沈着なヒューズ警部がやってきて、ジャックに捜査の手伝いをさせる。
そして次の日にこのリゾートに近い崖下の河原で、新たな串刺しになった死体が発見される。

これだけ、あらすじ書いたら、こりゃどう見ても「ゴルフ小説」に間違いないでしょ!?(笑)

この本はなかなかいいテンポで、長さを感じさせない構成の気持ち良い本です。
たぶんこの縦2段組の構成もアメリカンな空気を出そうとしたように思えます。

そして、伝説のプロのニック・ロビンソンのモデルは、あのジャック・二クラウスがイメージ的に連想させます。
またタイガーやミケルソンなどの有名プロになんとなく似たプロ達も登場します。(笑)

このへんも作者のゴルフ好き具合がわかりますし、ゴルファー的な眼でみても面白いです。

作者の本は初めて読んだけど、キャラ構成力があり、ストーリーをグイグイ引っ張る腕力を感じさせますね。
彼はユーモアもあるしエンタ小説界で今後大化ける可能性を秘めてますね。人気の秘密がわかりました。

え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★★★です。(満点は★五つ)

ゴルフは「審判のいないスポーツであり、救済のゲーム」である、この小説のタイトルテーマは最後にわかります。


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