ある日ネットで探し物をしていて見つけたこと。

それはあの小池一夫&叶精作の名コンビの傑作ゴルフコミック
「キンゾーの上ってなンボ!!」の実写ドラマが放送されていたことだ。

しかし、それは19年前だからかなり古い。


名古屋テレビ開局30周年記念
「ゴルフ・スーパードラマ キンゾーの上ってなンボ!!」
ANN系列 1991/11/05 20:00~21:48

原作/小池一夫、叶精作
監督/斎藤武市
出演/佐藤浩市、川島なお美、芦屋雁之助、宍戸錠、
   蜷川有紀、宮川一朗太、左とん平他(ナレーター・城達也)

画像&動画を探したが,
19年前のたった1回放送のテレビ番組ということでどこにも見つからず。

しかし佐藤浩市、川島なお美、芦屋雁之助、宍戸錠、蜷川有紀とはなかなか渋い配役ですな。
監督も斎藤武市だしさすが30周年記念番組、力が入っていますな。
見てみたい気もしますが、1回だけのテレビ番組となれば非常に難しいですな。

で、よく考えてみると、太一の「(新)上ってなンボ!!太一よ泣くな」
プロになっての「新々上ってなンボ!!太一よ泣くな」はゴルフコミック評書いてたけど、
肝心の「キンゾーの上ってなンボ」はさわりだけしか書いてなかったことに気がついた。



これは本格的ゴルフコミックとしては
1980年の「紅い芝生(グリーン)」に次いで1984年から連載スタート。
1984年8月~1986年12月「週刊サンケイ」(サンケイ新聞社)掲載.。

キンゾー

小池書院(スタジオ・シップ)
劇画キングシリーズ 全8巻 1990~1995年発行


「全てのしがらみを振り払いプロゴルファーを志す男、前野金蔵。しかし、ヤクザと女のしがらみから賭けゴルフをする破目になる。相手は元プロ闇塚新一 闇の世界のゴルフ、負ければ二度とゴルフができない体にされる。」

「ホールごとに勝ったほうが相手のクラブをもらうというルールを飲まされたキンゾー。闇塚の術中にはまり、次々とクラブを折られるが…? さらに闇塚の闇ゴルファー仲間「泣きの蝉丸」が現れて、事態は悪化。」

 このへんのやりとりは絶妙でした。
 ホールごとにクラブを取られ、5番アイアンを一本足打法で打ったり、
 闇塚の闇ゴルファーらしく常識では考えられないプレーとか。
 

「夢のシャフト、ナサ・ボロンを求めて上京したキンゾーは、アメリカのゴルフ企業が雇った闇のプロ、ミラー・バーバーと戦うことになったが、なんとその男は左右両打ちの飛ばし屋だった…!

 その当時ボロンシャフトが注目あびていたな。
 そしてミラー・バーバーの左右両打ちにはミスター長嶋のルーティンで対抗。


「蝉丸をキャディーにつけて、ミラーとの勝負に挑んだキンゾー。しかし勝負を通じ、ミラーの人間性を信じ、友情を感じた直後に手ひどい裏切りを受ける。しかし怒りは人間を強くする。キンゾーはその怒りで眠っている力を極限まで引き出すことができるか?」

 この蝉丸の関西流のかけひきが面白かったな。

「グリーンの芝を知り尽くした男・芝金。キンゾーは芝金の引き合わせでグリーンキーパーの太一とゴルフ対決し、パットの重要性を再認識する。そのうえ、グリーンレディの女性二人と完全コンピューター制御の人工グリーンで対戦させられることになり、その隠された秘密に驚くべき試練を与えられる。」
 
 この芝金の弟子が太一なわけだ。
 チビで丸坊主で飛ばないヘンテコなスウィングながらパッティングだけは天才。


「金のためにヤクザの裏ビデオに出るパプアニューギニアの女子プロ、ミス・キリンボー。キンゾーはしがらみから彼女と対戦することになった。しかし負ければなんとキンゾーが裏ビデオ出演!」

 このキリンボーは叶精作さん独特の外人女性の描き方ですな。  

「ヤクザの親分、キンゾーとキリンボーの対戦はなんとテレビ全国ネット中継でのマッチプレーとなった! テレビ中継を目にしたかつてのライバルたちも続々と会場に駆けつけて…。高視聴率のテレビ決戦の勝者ははたしてどちらに? 小池一夫&叶精作の力ワザゴルフ巨編、完結編!」


キンゾー1


もう一度読み直して書こうかとも思ったが何度も読んでるんで
非常によく覚えていますな。


この後半に出てくる坊主頭の眼鏡をかけたチビが太一。


で、1987年毎日新聞と小池書院が共同で
新ゴルフ雑誌「ALBATROSS-VIEW」創刊にあたり目玉コミックとして
「キンゾー」編に終りの方に登場していた「太一」を主人公にして連載開始したわけだな。


「キンゾー」編は、小池&叶コンビの常として、
SEX&VIOLENCE&SUPERPLAYの大人雑誌用コミックだったが、
アルバ創刊にあたりSEXシーンをなくし、超人でもなく天才でもなく、
チビでメガネでパワーもなく劣等感が強いがパッティングだけは天才という太一を主人公にした。


たぶん小池書院の社運を賭けたアルバを成功させるために、
今までのキンゾーのダーティでダークなイメージをなくし、
さわやかでかつ万人が共感出来るようにスーパーマンではない
非力な日本人(太一)が苦労し悩みながらプロゴルファーになっていくという
成長する大河コミックにしようというコンセプトがあったと思う。

キンゾーのキーワードは「しがらむ」、太一のキーワードは「漂う」なんだな。

上ってなンボシリーズはゴルフコミック史上最長の連載だったが、
(「風の大地」が第2位)最後の終わり方が何か妙でした。

どうも小池一夫先生の身に何かあったとしか考えられないですな。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)